BLOG

大阪の補修屋ブログ

ウレタンサンディングシーラーとウレタンクリアの成分の違いとは?大阪の補修屋さんが化学的に解説

621 ウレタンサンディングシーラーとウレタンクリアの成分の違いとは?大阪の補修屋が化学的に解説

ウレタンサンディングシーラーとウレタンクリアの違いを、
「役割」だけで説明している記事は多いですが、
本質的な違いは樹脂構造・配合成分・固形分比率にあります。

今回は大阪で補修業を行う現場目線から、
化学的な成分構成の違いまで踏み込んで解説します。

① ウレタン塗料の基本構造

どちらも「ウレタン塗料」に分類されますが、
主成分は以下です。

主成分

  • ポリオール樹脂
  • イソシアネート硬化剤
  • 溶剤(シンナー)
  • 添加剤(消泡剤・レベリング剤など)

ここまでは共通ですが、
内部の配合バランスが大きく異なります。

② ウレタンサンディングシーラーの成分構成

サンディングシーラーは「下地調整専用塗料」です。

特徴的な成分

  • 高固形分設計
  • 体質顔料(タルク・炭酸カルシウム)
  • 研磨性を高める充填剤
  • 肉持ちを出す増粘剤

つまり、塗膜の内部に「粉体成分」を多く含んでいます。

そのため、

  • 厚塗りできる
  • 研磨しやすい
  • 表面を平滑にできる

ただし透明度は低く、
耐候性や艶保持力は最終仕上げ向きではありません。

③ ウレタンクリアの成分構成

ウレタンクリアは「仕上げ保護膜」です。

特徴的な成分

  • 透明ポリオール樹脂主体
  • 高耐候イソシアネート
  • 紫外線吸収剤(UVカット)
  • 光安定剤(HALS)

顔料は基本的に含まず、
透明度と耐候性を重視した設計です。

そのため、

  • 高光沢
  • 耐紫外線性
  • 耐摩耗性
  • 長期保護

に優れています。

④ 化学的な決定的違い

最大の違いは、
「充填剤を含むか否か」です。

サンディングシーラーは
「削る前提」で設計されているため、
塗膜の内部に無機粉体を含みます。

一方クリアは
「削らない前提」で、
架橋密度を高めた透明保護膜です。

つまり、

サンディングシーラー=下地形成用の構造塗膜
ウレタンクリア=耐候保護用の高分子保護膜

⑤ 現場での使い分け(大阪補修業の視点)

木部補修・フローリング補修・建具補修では、

  • 傷を埋める → サンディングシーラー
  • 色を守る → ウレタンクリア

この順番が基本です。

クリアを先に吹いても意味がありません。

塗料の化学構造を理解していないと、
密着不良や白化トラブルの原因になります。

まとめ

ウレタンサンディングシーラーとウレタンクリアは、
同じ「ウレタン系」でも内部構造がまったく違います。

  • シーラーは充填型・研磨前提
  • クリアは透明保護型・耐候前提

この違いを理解することが、
高品質な補修につながります。

補修・塗装のご相談はお気軽にどうぞ

※内容確認後、原則として3営業日以内(日・祝除く)にご連絡します。